リサーチ会社の選び方とネットリサーチ会社5社の特徴

リサーチ会社の選び方とネットリサーチ会社5社比較のメインビジュアル

「市場や顧客について調べたいが、どのリサーチ会社に相談すればよいかわからない」という方へ。代表的なネットリサーチ会社5社の特徴と、マーケティングリサーチ会社を選ぶときのポイントをわかりやすく解説します。

公開:2026年8月 ※掲載順は各社の優劣・ランキングを示すものではありません。

リサーチ会社とは?

リサーチ会社とは、企業が市場調査・マーケティングリサーチを行う際に、必要な情報の収集・分析を支援する会社です。商品開発、ブランド戦略、顧客満足度向上、新規事業などの意思決定に必要なデータを、アンケート調査やインタビュー調査などを通じて収集します。

なかでもネットリサーチ(インターネット調査)は、登録モニターや調査パネルにオンラインでアンケートを配信し、短期間で多くの回答を収集できる代表的な定量調査です。ネットリサーチ会社を比較する際は、単純なパネル数だけでなく、対象者へのリーチ力、モニター品質、調査票の設計力、集計・分析、レポートや提言までの対応範囲を見ることが重要です。

対応範囲は会社ごとに異なります。実査・データ回収を中心とする会社もあれば、課題整理、調査企画、調査設計、集計、分析、報告書作成、マーケティング施策の検討まで一貫して支援する会社もあります。

リサーチ会社を選ぶ5つのポイント

ネットリサーチや市場調査を外部に依頼するときは、会社の知名度やパネル数だけで決めるのではなく、調査目的と必要な支援範囲に合っているかを確認することが重要です。

リサーチ会社を選ぶ5つのポイントを図解したインフォグラフィック
リサーチ会社を比較するときは、調査目的、パネル、調査手法、分析・レポート、費用・納期・セキュリティの5点を確認します。
  • 1.調査目的から設計を相談できるか:「アンケートを実施する」こと自体を目的にせず、何を明らかにし、どの意思決定に使うのかを整理したうえで、調査設計や設問設計を提案してもらえるか確認します。
  • 2.パネル・モニターが調査対象者に合っているか:パネルの登録人数だけでなく、年代・地域・職業・商品利用経験など、必要な条件の対象者に十分リーチできるか、モニターの品質管理が行われているかを確認します。
  • 3.必要な調査手法と依頼範囲に対応しているか:ネットリサーチだけでなく、必要に応じてインタビュー調査や会場調査などを組み合わせられるか、調査票作成・実査・集計までどこを依頼できるかを確認します。
  • 4.分析・レポート・提言まで支援できるか:ローデータや単純集計の納品だけでなく、クロス集計、分析、報告書作成、結果から得られる示唆やマーケティング施策への提言まで対応できるかは、調査結果を活用するうえで重要です。
  • 5.費用・納期・セキュリティが明確か:料金に含まれる作業範囲、追加費用が発生する条件、回答回収から納品までのスケジュールを確認します。個人情報を扱う調査では、プライバシーマークやISMSなどの情報管理体制も確認しておくと安心です。

目的別に見るリサーチ会社の選び方

目的別に見るリサーチ会社の選び方を示した図
調査の目的によって、重視すべきパネル規模、対象者属性、定性調査対応、企画・分析支援などは異なります。

調査設計・考察まで相談したい

社内で調査課題や設問が固まっていない場合は、課題整理から調査企画・設計、集計・分析、レポート、提言まで伴走するリサーチ会社が向いています。調査結果を商品開発やマーケティング戦略に活用したい場合は、分析後の示唆まで確認しましょう。

大規模なネットアンケートを実施したい

短期間に多数の回答を集めたい場合は、ネットリサーチ会社のパネル規模に加え、対象属性のカバー範囲や回収力を比較します。低出現率の対象者を調査する場合は、提携パネルを含めたリーチ力も重要です。

特定のターゲットや若年層を調査したい

特定商品の利用者、特定職種、若年層など対象条件が細かい場合は、モニター属性やパネルの特徴を確認します。保有パネルだけでなく、案件に応じて複数の国内主要パネルを使い分けられる会社も選択肢になります。

消費者の本音や行動理由を知りたい

アンケートの数値だけでは把握しづらい購入理由や利用実態を深掘りしたい場合は、ネットリサーチに加えてグループインタビューやデプスインタビューなどの定性調査にも対応できる会社が候補になります。

調査結果をマーケティング施策につなげたい

調査はデータを回収して終わりではありません。商品開発、顧客体験改善、ブランド戦略、プロモーションなどに活用する場合は、集計・分析だけでなく、考察や具体的な施策提案まで相談できるリサーチ会社を選ぶことが重要です。

ネットリサーチ会社5社の特徴

ここでは、ネットリサーチを含むマーケティングリサーチに対応している5社を、創業年やパネルの特徴、調査・分析の支援スタイルから紹介します。ネットリサーチ会社は、パネル規模だけでなく、調査設計や対象者へのリーチ、分析・レポートまで含めて比較することが大切です。

5社の基本情報比較

各社の創業年とパネルの特徴を比較すると以下のとおりです。

会社名 創業 パネルの特徴
MSS(旧バルク) 1983年 国内の主要パネル(GMOリサーチ&AIや楽天インサイト等)を案件に応じて活用。LINEリサーチのオフィシャルパートナーとして、幅広い年代のスマホユーザーや若年層にもアプローチ可能。
クロス・マーケティング 2003年 国内1,410万人規模のアンケートパネル。大規模調査から条件を絞った対象者調査まで幅広く対応。
マクロミル 2000年 グループのアンケート回答パネル総数は約3,600万人。大規模な消費者パネルを基盤にオンラインリサーチを展開。
インテージ 1960年 アンケートモニターに加え、SCI®など長年蓄積した消費者購買パネル・生活者行動データを保有。意識と実購買を組み合わせた分析に特徴。
ネオマーケティング 2000年 自社「アイリサーチ」と提携パネルを合わせ約2,889万人。基本属性に加え、趣味嗜好や商品保有状況などを管理するスペシャルパネルも保有。

※数値は各社公式サイト等で2026年8月時点に確認できる公開情報をもとに記載しています。

1

株式会社MSS 運営会社

調査前の課題整理から、分析・考察・施策への活用まで

株式会社MSSは、マーケティングリサーチとプロモーションの両面から、企業のマーケティング活動を支援している会社です。

MSSが重視しているのは、調査を始める前の「現状の課題共有」「リサーチ目的の明確化」「調査企画・設計」と、リサーチ結果から導き出す「考察」です。単にデータを納品するのではなく、調査後のマーケティング施策につながるアウトプットを提供しています。

企画分析コンサルタントを含む専任チームが、調査前の課題把握・整理から調査終了後の提言までサポート。MSSの設立は1983年。マーケティングリサーチでは1994年から実績を重ね、3,000件以上のプロジェクトに携わっています。公式サイトでは取引リピート率85%以上としています。

課題整理・調査設計から相談可能
分析・考察・提言まで一貫支援
専任チームで継続的に対応
定量・定性の両方に対応

このような場合に:「何を調べるべきか」から相談したい、データだけでなく考察や示唆まで求めたい、調査結果を商品開発やマーケティング施策につなげたい場合。

参照:株式会社MSS 公式サイト「MSSの強み」

2

株式会社クロス・マーケティング

大規模パネルと幅広いリサーチ・マーケティング支援

クロス・マーケティングは、ネットリサーチをはじめ、オンライン・オフライン調査、海外調査、データマーケティング、コンサルティングなどを幅広く展開しています。

公式サイトでは、年間調査実績12,000件以上、国内1,410万人規模のアンケートパネルを掲げています。大規模な調査基盤を活用しながら、調査設計からレポーティングまで対応できる点が特徴です。

大規模なアンケートパネル
年間12,000件以上の調査実績
定量・定性・海外調査に対応
データ活用・コンサルにも対応

このような場合に:大規模なネットリサーチを実施したい、国内外で幅広い調査手法を検討したい場合。

参照:株式会社クロス・マーケティング 公式サイト

3

株式会社マクロミル

大規模な消費者パネルを基盤としたオンラインリサーチ

マクロミルは、オンラインリサーチを中心に、消費者パネルや各種データを活用したマーケティング支援を展開する会社です。

2023年にモニタスを連結子会社化した際、グループのアンケート回答パネル総数は約3,600万人となり、国内最大級のパネル基盤と発表しています。大規模な対象者基盤を生かしたネットリサーチを検討する際の代表的な選択肢の一つです。

国内最大級のパネル基盤
オンラインリサーチに強み
多様な消費者データを活用
幅広いマーケティング支援

このような場合に:多数の回答を集めたい、オンライン調査や消費者データを活用した分析を重視したい場合。

参照:株式会社マクロミル 公式発表

4

株式会社インテージ

長年蓄積したマーケティングリサーチと生活者データ

インテージは、長年にわたりマーケティングリサーチや生活者データの活用を行ってきた会社です。

ネットリサーチ、インタビューなどの調査に加え、生活者の購買・行動に関するさまざまなデータを活用し、企業のマーケティング活動を支援しています。長期にわたって蓄積された知見やデータ基盤を活用できることが特徴です。

60年以上の歴史
生活者データの活用
幅広い調査・分析に対応
マーケティング支援に強み

このような場合に:市場や生活者を継続的に把握したい、調査データだけでなく購買・行動データなども活用したい場合。

参照:株式会社インテージ 公式サイト

5

株式会社ネオマーケティング

定量・定性調査からデータ分析、施策提案までワンストップ

ネオマーケティングは、定量調査・定性調査をはじめ、データ分析やマーケティング施策の提案まで幅広く支援するマーケティングリサーチ会社です。

公式サイトでは、2000年の創業以来、累計40,000件以上のプロジェクト、3,000社以上の取引実績を掲げています。ネットリサーチ、会場調査、ホームユーステスト(HUT)などの定量調査に加え、グループインタビュー、デプスインタビュー、オンラインインタビュー、訪問観察調査などの定性調査にも対応しています。

調査の実施だけでなく、課題や調査目的をヒアリングしたうえでの企画設計、分析、施策提案まで一連の支援を行っている点が特徴です。

定量・定性調査を幅広くカバー
累計40,000件以上のプロジェクト実績
3,000社以上の取引実績
分析・施策提案まで対応

このような場合に:ネットリサーチとインタビューを組み合わせたい、調査結果をデータ分析や具体的なマーケティング施策につなげたい場合。

参照:株式会社ネオマーケティング 公式サイト

まとめ|目的に合ったリサーチ会社を選ぶ

リサーチ会社には、大規模なネットリサーチに強い会社、生活者データの活用に強い会社、対象者リクルートに特徴がある会社、調査前の課題整理から分析・提言まで伴走する会社など、それぞれ違いがあります。

知名度や価格だけで比較するのではなく、「何を明らかにしたいのか」「その結果をどの意思決定に使いたいのか」を整理したうえで、自社の目的に合った会社を選ぶことが重要です。

調査方法が決まっていなくてもご相談ください

株式会社MSSでは、調査前の課題整理から、調査企画・設計、実査、分析、考察、調査後の提言までサポートしています。「何を調べればよいかわからない」という段階でもご相談いただけます。

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